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CATEGORY :【 Other 】
2015.10.29

連載コラム【音楽のある風景】 Vol.42

グリーンレーベル リラクシング のBGMを選曲されている、
選曲家の橋本徹さんよりコラム【音楽のある風景】が届きました。
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どうぞお楽しみください!

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10月の選曲は、美しい月夜の魔法を宿した音楽を。
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「十月はたそがれの国」(レイ・ブラッドベリ)なんて言われますが、皆さんいかがおすごしでしょうか。
ここ数日は美しい月夜が続き、僕は素晴らしい音楽と共に、秋の夜長を楽しんでいます。

今月は待望のコンピレイションができあがりました。
僕が監修・選曲する「Suburbia Records」でご好評いただいている、“Good Mellows”シリーズの第3弾、
『Good Mellows For Moonlight Rendezvous』です。

月の輝く夜、神秘的でロマンティックな音の桃源郷へ誘ってくれる、心震わせるビートと麗しのメロディー。
春と夏にリリースされた、『Good Mellows For Seaside Weekend』と『Good Mellows For Sunset Feeling』は、
今年最もよく聴いたCDでしたが、今回も毎晩、この美しい月夜の魔法を宿した音楽に身を委ねています。
まさに名作尽くしの恍惚のメロウ・ランデヴー、心地よく甘美なとっておきの至宝が83分にわたって連なる、
ヘヴンリー&エレガントな至福の音楽旅行です。

オープニングに置いたのは、“Rest In Peace”の祈りもこめて、ススム・ヨコタの「Amanogawa」。
今春、長い病気療養の末、永眠された彼は、アンビエント・ミュージックの父ブライアン・イーノの再来とも絶賛された、
海外で最も評価の高い日本人アーティストのひとりですが、柔らかな叙情が息づく優雅な旋律をたたえたこの曲は、
「初めて天の川を見た夜のことを覚えている」というメッセージがこめられた、メランコリックでただひたすらに美しい音楽です。

このコンピは、収録曲の2/3以上が世界初CD化というのも特筆すべきトピックですが、
その中には、前回のコラムで紹介したJ.R.ベイリーが書いてダニー・ハサウェイが歌った名曲中の名曲「Love, Love, Love」や、
コモンにサンプリングされたことでも知られるRasaによる珠玉のサンセット・メロウ・グルーヴ「When Will The Day Come」の
(どちらもFree Soulでも大人気!)、ナイス・ビートダウン・リエディットも含まれています。
ボサノヴァ第2世代のメロディアスなシンガー・ソングライターと、ブラック・フィールみなぎるデトロイトの最重要DJ/プロデューサーの、
まさしく世紀のコラボレイション、マルコス・ヴァーリ×セオ・パリッシュ「1985」も絶品ですね。

そして選曲のハイライトと言えるのが、中盤のポータブル〜カインドネス〜カリズマという、
胸に迫る、切なくも気が遠くなるほど美しい流れ。
メロウ・チルアウト・セレクションを標榜する“Good Mellows”が、
これほどエモーショナルなピークを迎えたことは、今までありませんでした。
情趣豊かで憂愁漂う、流麗なピアノと繊細なグルーヴ。
心のひだに優しく寄り添ってくれ、やがて感極まるようにこみ上げていく歌声と、淡いファンクネスを内包した琴線に触れるメロディー。
僕は何度聴いても陶然としてしまいます。

このCDのリリース記念DJツアーを共に行うため(今から楽しみでなりません!)、11月上旬にオーストラリアから招くことにした、
アンビエント・ビートダウンの旗手でありインディーズ・シーンからも人気を集める、
アンドラス・フォックスのクール&メロウな逸品ももちろん収録されています。
エンディングに置いた小さな宝石のようなジェシカ・ローレンの「A Pearl For Iona」も、お聴き逃しなく。
月明かりの夜の浜辺で波の音と聴きたいような、とてもとても美しい曲で、
いい小説を読み終えた後のような素敵な余韻に包まれると思います。

さて、今月はもう一枚、ぜひ推薦したいCDがあります。
新旧/ジャンルを越えて幅広く音楽ファンに愛され、ヒット曲も数多い、グルーヴィー・ホワイト・ソウルの最高峰、
アヴェレイジ・ホワイト・バンド黄金期のファンキーそしてメロウな魅力が詰まった、
『Free Soul. the treasure of Average White Band』です。

サンプリング・ソースの宝庫として熱いラヴ・コールが絶えない彼らの、思わず腰が動くしなるようなビートと、
シャープなリズム・センスに映える鮮やかなホーン・セクション。
名プロデューサーのアリフ・マーディンに、“From Marvin Gaye to Brazilian Samba to Jazz”と評された、
メロウ&サウダージかつグルーヴィーなナンバーや、胸を焦がされるレオン・ウェアの名曲カヴァーに、
ネッド・ドヒニーとの共作を含むAOR風味の哀愁アーバン・ミディアム、
そしてダンスフロアを華やかに彩るきらめくようなディスコ・チューンまで、
82分32秒にわたってホットでスウィートな傑作が目白押し。
年末に向けて、ドライヴやパーティーのお供に、ぜひどうぞ!

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10月の選盤

“Good Mellows, Good Fellows”を合言葉に、橋本徹さんが月の輝く夜をイメージして、
天上の調べのようなメロウな心地よさとロマンティックな感情の高まりを恍惚の名トラックに託して選曲した、
至福のコンピレイション『Good Mellows For Moonlight Rendezvous』
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ソウル・ミュージックへのピュアな憧憬と情熱を胸に、スコットランドから世界へ羽ばたいた偉大なるブルー・アイド・ソウル・グループ、
アヴェレイジ・ホワイト・バンドのグルーヴィーでファンキー、メロウでスウィートな名作群を橋本徹さんが厳選した、
究極のベスト・セレクション『Free Soul. the treasure of Average White Band』
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橋本徹 (SUBURBIA)
編集者/選曲家/DJ/プロデューサー。
サバービア・ファクトリー主宰。
渋谷の「カフェ・アプレミディ」「アプレミディ・セレソン」店主。
『フリー・ソウル』『メロウ・ビーツ』『アプレミディ』『ジャズ・シュプリーム』『音楽のある風景』『Good Mellows』シリーズなど、
選曲を手がけたコンピCDは280枚を越える。
USENで音楽放送チャンネル「usen for Cafe Apres-midi」「usen for Free Soul」を監修・制作。
著書に「Suburbia Suite」「公園通りみぎひだり」「公園通りの午後」「公園通りに吹く風は」「公園通りの春夏秋冬」などがある。
http://apres-midi.biz
http://music.usen.com/channel/d03/

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