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CATEGORY :【 Other 】
2015.06.30

連載コラム【音楽のある風景】 Vol.38

グリーンレーベル リラクシング のBGMを選曲されている、
選曲家の橋本徹さんよりコラム【音楽のある風景】が届きました。
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どうぞお楽しみください!

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6月の選曲は、いつまでも見ていたい美しいマジック・アワーの光景のように。
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梅雨空の日々が続いていますが、皆さんはいかがおすごしでしょうか。
僕は今月は、湿った気分もいつの間にか心晴れやかになるような、新しいコンピレイションCDを制作していました。
この春にリリースされ、国内から海外までたくさんの嬉しい反響をいただいた
『Good Mellows For Seaside Weekend』(3月のこのコラムでも紹介しましたね)の兄弟編となる、
『Good Mellows For Sunset Feeling』です。

CDの帯に綴られたキャッチ・コピーは、「夕陽と海の音楽、メロウな音の桃源郷へ」。
前回の“海辺の週末”編に優るとも劣らない、“夕暮れメロウ”な胸を打つ素晴らしい名作群を集めることができて、
心の高鳴りを抑えることができません。
しかも収録15曲の半数以上となる8曲が世界初CD化。
柔らかな叙情と透明感あふれる優美なメロディー、瑞々しいオーシャン感覚と
アトモスフェリックな麗しいサウンドスケープも健在です。

バレアリック・チルアウトを代表する名門レーベル、International Feel(イビサ)/Music For Dreams(コペンハーゲン)/
Music From Memory(アムステルダム)のとっておきの珠玉に加え、マスタリング直前に屈指の大人気曲、
心がじんわりと暖かくなるホセ・パディーヤ「Adios Ayer」(Original Mix)のライセンスOKの知らせが届いたのは、
とりわけ嬉しかったです。
メルボルンの若きホープであり、アンビエント・ビートダウンの旗手、アンドラス・フォックスの作品は、正直なところ、
最後まで何をエントリーするか嬉しい悩みでした。
ラリー・ハードを思わせる繊細な美学に貫かれた彼の作風からも感じられる、“90年代的なきらめきとロマンティシズム”は、
コンピ全体の通奏低音になっているようにも思います。

そんな印象もあったからか、ラスト・ナンバーはブラジリアン・ハウスの金字塔として名高い1997年のクラブ・ヒット、
バイロン・スティンギリーの甘美なファルセット・ヴォイスに酔いしれる「Flying High」(MAW Brazilian Vocal)。
ホセ・フェリシアーノ「Golden Lady」を彷彿させると、Free Soulファンからも絶大な人気を集めた
アコースティック・ギター×ボサ・ビートの名曲です。
そうそう、その前には1995年を象徴する傑作、ファーサイド「Runnin’」
(J・ディラによるスタン・ゲッツ&ルイス・ボンファのボサノヴァ・サンプリングはもはや伝説)の、
B.J.スミスによる黄昏フォーキー・メロウ・カヴァーも収めていますね。

とはいえ、いちばんのトピックを挙げるとしたらやはり、イタリアの名アンビエント・プロデューサー、
ジジ・マシンの世紀の名曲「Clouds」が、遂にCDで聴けるようになることでしょうか。
まさに待望と言える、トゥ・ロココ・ロット/ビョーク/Nujabes/Moomin/Main Attrakionz(Friendzone)の
サンプル・ソースとしても名声を博す、チルアウト・メロウ・ピアノ・アンビエントの最高峰。
初出のLPのタイトルに倣うなら“新しい室内楽”(『Les Nouvelles Musiques De Chambre』)、
ひたすら美しくメランコリックで、坂本龍一や中島ノブユキ、ゴンザレス『Solo Piano』などを愛する方にも、
ぜひ聴いていただきたいと思います。

その他にも『Good Mellows For Sunset Feeling』には、オープニングからエンディングまで83分近くにわたって、
メロウ・ドリーミンでダビー&フローティン、ジャジー&オーガニックなとびきりの至宝が満載。
心地よい叙情に彩られ揺らめく、感傷と哀切も入り混じるシネマティックな音像が、幻想的な清涼感と共に、
至福の音楽旅行へ誘ってくれるはずです。
それはいつまでも見ていたくなるマジック・アワーの光景のように(FJDによるジャケットのペインティングも、
そんなワン・シーンを描いています)、永遠に流していたくなる音楽。
僕も新たなサマー・クラシックの誕生を祝福するような気持ちで、毎日(ときには1日に2回も3回も)聴いています!

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6月の選盤

“Good Mellows, Good Fellows”を合言葉に、橋本徹さんが夕暮れどき特有のメロウな気分と心地よい叙情を、
美しいマジック・アワーの光景のようにシネマティックな音像に託してセレクトした、
絶品のコンピレイション『Good Mellows For Sunset Feeling』
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橋本徹さんが監修・選曲する新レーベル“Suburbia Records”の第1弾として、
“Good Mellows”をテーマに海辺の週末をイメージして、波の音や鳥のさえずりも心地よいピースフルな至福の名トラックが集められた、
珠玉のコンピレイション『Good Mellows For Seaside Weekend』
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橋本徹 (SUBURBIA)
編集者/選曲家/DJ/プロデューサー。
サバービア・ファクトリー主宰。
渋谷の「カフェ・アプレミディ」「アプレミディ・セレソン」店主。
『フリー・ソウル』『メロウ・ビーツ』『アプレミディ』『ジャズ・シュプリーム』『音楽のある風景』シリーズなど、
選曲を手がけたコンピCDは270枚を越える。
USENで音楽放送チャンネル「usen for Cafe Apres-midi」「usen for Free Soul」を監修・制作。
著書に「Suburbia Suite」「公園通りみぎひだり」「公園通りの午後」「公園通りに吹く風は」「公園通りの春夏秋冬」などがある。
http://apres-midi.biz
http://music.usen.com/channel/d03/

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