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CATEGORY :【 Other 】
2015.04.30

連載コラム【音楽のある風景】 Vol.36

グリーンレーベル リラクシング のBGMを選曲されている、
選曲家の橋本徹さんよりコラム【音楽のある風景】が届きました。

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どうぞお楽しみください!

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4月の選曲は、美しい音楽の花を束ねるように。
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春爛漫、ですね。
楽しいゴールデンウィークをおすごしでしょうか。
今月もそんな瑞々しい季節を彩る音楽を紹介させていただきます。

最初に推薦したいCDは『Haven’t We Met? 〜 Music From Memory』。
当初は昨年末に、カフェ・アプレミディの15周年を祝って企画されたのですが、
結果的に渋谷の公園通りからファイヤー通りへ移転して1周年、春を祝福するようなタイミングで完成しました。
「美しい音楽の花を束ねるように。音の温もりに記憶の温もりを重ねるように。思い出の花束を贈るように」
という選曲コンセプトにとても相応しい雰囲気になったジャケットも心から気に入っている、僕なりのメモリアル・ギフトです。

ケニー・ランキンの名曲の名を冠した『Haven’t We Met?』シリーズはもともと、
ジャズ/ボサノヴァ/ソフト・ロック/メロウ・グルーヴ/SSW/AOR/フレンチ/映画音楽など
オール・ジャンルの選曲で、季節の移ろいや一日の時間の流れに合わせた音楽をお届けしている
「usen for Cafe Apres-midi」の世界観をCDで、というコンパイル・テーマ。
今回もケニー・ランキン/ビル・エヴァンス/ジョアン・ジルベルト/スミス/オス・ノヴォス・バイアーノスなどの
珠玉のカヴァーから絶品のオリジナル曲まで、いつも心に素敵な音楽を、と願う人のハートを穏やかに暖めてくれる至福の名作が、
80分にわたって連なっています。
まるで休日の始まりのような嬉しい予感に満ちたオープニングの流れを、まずは聴いてみてください。
子供たちの遊び声と優しいピアノに遠い記憶が呼び起こされ、
爽やかでサマー・ブリージンなフィーリングには胸疼く夏の思い出が呼びさまされます。
先月のこのコラムで大推薦した『Good Mellows For Seaside Weekend』に通じるような、
メロウ・チルアウトなひたすら気持ちよいパートもありますので、お楽しみに。

そしてもう一枚、ぜひともリコメンドしたいコンピレイションが、『Free Soul 〜 2010s Urban-Jazz』です。
グラミーも受賞したロバート・グラスパーの登場あたりを契機に充実を極め、
クールな進化を遂げている現在進行形ジャズのカッコ良さとアーバンな魅力を凝縮した、決定版セレクションです。
シャープに洗練されたビート、陰影に富んだグルーヴと艶やかなメロウネス。
とりわけ心地よいのが、その浮遊感と陶酔感。
現代的な意味を持つビョーク/フランク・オーシャン/J・ディラ/ミルトン・ナシメント/ローラ・ニーロといった、
素晴らしくかつ意義深いカヴァー群も特筆すべき。
しかもフィーチャリング・ヴォーカルには、ベッカ・スティーヴンス(3曲!)/エスペランサ・スポルディング/
クリス・ターナー/ネジャム・ロズィエと、今をときめく人気シンガーが顔を揃えています。

さらにパーソネルを見ると、ジャズの進化を伝えるリチャード・スペイヴン/エリック・ハーランド/
ジャマイア・ウィリアムス/マーカス・ギルモア/ブライアン・ブレイドといったドラマーに、
ピアニストにはロバート・グラスパー/テイラー・アイグスティ/ジェイソン・モラン/エリック・レニー二/
マーク・キャリーといった面々が並び、ミゲル・アトウッド・ファーガソンやサンダーキャットから、
リオーネル・ルエケやウェイン・ショーターまで、さながら現代のジャズメン名鑑のようです。
少しマニアックな説明になってしまって恐縮ですが、
そこは僕の熱い思いと力の込め具合を感じていただくためとご理解いただき、お許しください。
70年代周辺のニュー・ソウル〜メロウ・グルーヴや、90年代以降のディアンジェロ/エリカ・バドゥに代表されるネオ・ソウル、
トライブ・コールド・クエストやJ・ディラなどのヒップホップを昇華した新世代ジャズの名作・名演を、
とことん堪能していただけると思います!


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4月の選盤

一日の時間の流れの中で様々な色合いの風景に寄り添い、いつしかその人の大切な記憶を呼び起こす“想い出の音楽”を、
ジャズ/ボサノヴァ/ソフト・ロック/メロウ・グルーヴ/SSW/AOR/フレンチ/チルアウトなどの名作から
橋本徹さんが選りすぐった『Haven’t We Met? 〜 Music From Memory』
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数々の名コンピレイションを発表してきたFree Soulのニュー・パースペクティヴとして、
シャープに艶やかにクールな進化を遂げ、充実を極めている現在進行形ジャズの名曲・名演を、
そのカッコ良さとアーバンな魅力にフォーカスして
橋本徹さんが選りすぐった『Free Soul 〜 2010s Urban-Jazz』
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橋本徹 (SUBURBIA)
編集者/選曲家/DJ/プロデューサー。
サバービア・ファクトリー主宰。
渋谷の「カフェ・アプレミディ」「アプレミディ・セレソン」店主。
『フリー・ソウル』『メロウ・ビーツ』『アプレミディ』『ジャズ・シュプリーム』『音楽のある風景』シリーズなど、
選曲を手がけたコンピCDは270枚を越える。
USENで音楽放送チャンネル「usen for Cafe Apres-midi」「usen for Free Soul」を監修・制作。
著書に「Suburbia Suite」「公園通りみぎひだり」「公園通りの午後」「公園通りに吹く風は」「公園通りの春夏秋冬」などがある。
http://apres-midi.biz
http://music.usen.com/channel/d03/

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