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CATEGORY :【 Other 】
2013.12.24

連載コラム【音楽のある風景】 Vol.20

グリーンレーベル リラクシング のBGMを選曲されている、
選曲家の橋本徹さんよりコラム【音楽のある風景】が届きました。
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どうぞお楽しみください!

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12月の選曲は、親しい友人たちへのクリスマス・カードのように。
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12月、今年もあと少しですね。
この原稿は、きれいに晴れたクリスマス・イヴの朝に書いています。
今日は何と言っても、先週リリースされたばかりの僕の最新コンピ
『Free Soul~2010s Urban-Mellow』を、ぜひとも推薦させていただきたいと思います。
昨日までの3連休でも、昼夜を問わず、ずっとヘヴィー・ローテイションでした。
もちろん親しい友人たちへのクリスマス・カード代わりにもしています。

『Free Soul~2010s Urban-Mellow』は、前回のこのコラムで紹介した“Free Soul”のスペシャル・シリーズ第1弾。
新しいコンピレイション企画を始めるときほど、胸の高鳴ることはありませんが、今回はいつにも増して格別です。
選曲テーマはずばり、Free Soulファンそして全ての音楽ファンに薦めたい
“現代のアーバン・メロウ・ミュージック”。
優美な生音と柔らかなエレクトロニクス、心に染みる歌声と洒落たビート解釈が織りなす、
麗しのアーバン・ソウル~メロウ・グルーヴ。
都市に生きる心持ちを瑞々しく甘美に彩ってくれる名曲が80分以上にわたって連なり、
深く胸に響いてきます。
とりわけ昨夜聴いたときは、イルミネイション瞬く12月の華やいだ街の光景と溶け合って、
自分の心象風景にロマンティックなほどフィットしていました。
アンビエントR&BやNYジャズ、LAビートからモダン・フォーキーまで、ジャンルは多岐にわたりますが、
現在進行形のポップ・ミュージックとして日常の様々なシーンで機能し、
ハッピーな気分もブルーな気持ちも受けとめてくれるのです。

そして音楽的に特筆したいのは、センシティヴでセンシュアルな歌、
陰影に富んだ揺らめくようなグルーヴと心地よい浮遊感・陶酔感に、
Free Soul好きなら愛してやまないはずの偉大なアーティストたちの遺伝子が感じられること。
具体的に言うなら、マーヴィン・ゲイ~スティーヴィー・ワンダー~ダニー・ハサウェイ~
テリー・キャリアー~ミニー・リパートン~プリンスから、
90年代のシャーデー~マッシヴ・アタック~ディアンジェロまでの影を宿しているのです。
コンピレイションは甘酸っぱい「Game Over」~「NYC Tonight」の流れで幕を開け、
2010年代のアーバン・メロウネスを象徴するクアドロン~フランク・オーシャンとつながっていきますが、
全ての曲が名作であることを保証します。
ダフト・パンク「Get Lucky」やアイズレー・ブラザーズ「Who’s That Lady」の絶品メロウ・カヴァーや、
ローリン・ヒル/メアリー・J.ブライジ「All That I Can Say」の秀逸なジャズ・カヴァー、
今やUKソウル・クラシックと言える90年代の金字塔、オマー「There’s Nothing Like This」の
最高のセルフ・リメイクも収録され、エリカ・バドゥの憂愁を帯びたヴォーカル・ワークも印象的です。
ラストに置いた、知られざる名ハートウォーム・グルーヴ「If Only」を聴き終える頃には、
すっかり心が潤って、安らかな思いに満たされているのは、僕だけではないでしょう。

そしてもう一枚、今朝最初に聴いたFree Soulコンピも推薦しましょう。
それは『Free Soul Lovers~15th Anniversary Deluxe Edition』。
1994年に恋人たちのために編んだFree Soul、
その15周年記念で出たデラックス・エディションですが、価格も1,995円。
なぜクリスマス・イヴの朝に聴いたかと言うと、
『Free Soul~2010s Urban-Mellow』にもジル・スコットによる好カヴァーを収めた、
ビル・ウィザースの「Lovely Day」がオープニングを飾っているから。
グルーヴィーなビートに乗って“When I wake up in the mornin’, love”と歌いだされるこの曲は、
屈指のFree Soulクラシックと言っても過言ではありません。
“It’s gonna be a lovely day”と素敵な一日になることを願いながら、
伸びやかなサビのコーラスを“Lovely day, lovely day”と繰り返すのです。
もちろん正月でも誕生日でも何かの記念日でも構わないのですが、やはりクリスマスの朝に相応しいと思いませんか。

もう一曲、デラックス版が出るにあたって追加収録されたラヴ・アフェアーの
「Everlasting Love」にも触れましょう。
“Open up your eyes then you realize, here I stand with my everlasting love”と
力強いビートで凜と歌われるこの曲、高らかに鳴り響くメロディーときらめくホーンが、
永遠の愛を誓うクリスマスのファンファーレのように聴こえます。
DJプレイしながら思わず、“Need a love to last forever”というコーラスを
フロアのオーディエンスと大合唱してしまったことは、一度や二度ではありません。
こういう瞬間に僕は、何よりもFree Soulのフィーリングをポジティヴに感じるのです。
そんな僕にとってかけがえのない傑作が他にもたっぷりと詰まった『Free Soul Lovers』、
この機会にぜひ、『2010s Urban-Mellow』と併せて聴いてみてください。

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12月の選盤

“2010年代のアーバン・メロウ”をテーマに、
麗しく胸を打つ甘美で瑞々しい現在進行形ソウル・ミュージックの名作・名演が集められた、
伝説のコンピ・シリーズ“Free Soul”の新たなスタートとなる
橋本徹さん選曲のコンピレイション『Free Soul~2010s Urban-Mellow』
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グルーヴィー&メロウな70年代ソウル周辺音楽の珠玉を選りすぐり、
1994年にリリースされ旧作オムニバスとしては異例の大ヒットを記録した、
橋本徹さん選曲の名コンピの15周年記念デラックス・エディション『Free Soul Lovers~15th Anniversary Deluxe Edition』
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橋本徹 (SUBURBIA)
編集者/選曲家/DJ/プロデューサー。
サバービア・ファクトリー主宰。
渋谷・公園通りの「カフェ・アプレミディ」「アプレミディ・セレソン」店主。
『フリー・ソウル』『メロウ・ビーツ』『アプレミディ』『ジャズ・シュプリーム』『音楽のある風景』シリーズなど、
選曲を手がけたコンピCDは250枚を越える。
USENで音楽放送チャンネル「usen for Cafe Apres-midi」を監修・制作。
著書に「Suburbia Suite」「公園通りみぎひだり」「公園通りの午後」「公園通りに吹く風は」「公園通りの春夏秋冬」などがある。
http://apres-midi.biz
http://music.usen.com/channel/d03/

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