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CATEGORY :【 Other 】
2013.11.28

連載コラム【音楽のある風景】 Vol.19

グリーンレーベル リラクシング のBGMを選曲されている、
選曲家の橋本徹さんよりコラム【音楽のある風景】が届きました。
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どうぞお楽しみください!

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11月の選曲は、ポジティヴな輝きに魅せられて。
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11月は気持ちよく晴れた日が多い、そんな印象を抱いているのは僕だけでしょうか。
だからというわけでもありませんが、今回は心晴れやかに、Free Soulについて書かせていただこうと思います。

Free Soulとは、グルーヴィーでメロウな70年代ソウル周辺の音楽に光を当て、
楽しもうという90年代前半に端を発するムーヴメント。
その名を冠したコンピCDシリーズは、僕の選曲家としての代表作でもあり、
1994年にスタートしてから計100タイトル、来春には20周年を迎えます。
ちょうど今月、久しぶりとなる新作が、Pヴァインというレコード会社が発売権を有する音源を用いて
リリースされたばかりですので、ご紹介したいと思います。
題して『Free Soul meets P-VINE』。

Pヴァインは日本の小さなレーベルですが、90年代以降、Free Soulムーヴメントが“発見”してきた
至宝・秘宝を熱心にCDリイシューしてきたこともあって、
この作品集には、かつては幻の存在で、中古レコードショップ(廃盤専門店)の
高嶺の花だった名曲・名演が、きら星のごとく並んでいます。
魂を揺さぶられる曲、気持ちを掻き立てられる曲、切なく胸を疼かせる曲。
しなやかな躍動感あふれるグルーヴと、心地よく美しいメロウネスに彩られた、
きらめくようなサウンドと、思い(ソウル)のこもった歌声。
何よりも、そのポジティヴィティーに満ちた輝きに魅せられるはず。

オープニングを飾るのは、今年8月のこのコラムでも推薦したハワイのAORグループ、レムリアの「Hunk Of Heaven」。
何度となくフロアを揺らし、得も言われぬ色香をふりまいたブラジリアン・メロウ・ダンサーです。
続くアリス・クラークは、僕がFree Soulという言葉から最初にイメージする女性シンガー。
Free Soulのフィーリングを知りたければ、
彼女の「Never Did I Stop Loving You」と「Don’t You Care」を聴いてほしいです。
そしてジョン・ヴァレンティは、“青い眼のスティーヴィー・ワンダー”という感じ。
爽やかな音のシャワーを浴びるような「Why Don’t We Fall In Love」は、
伸びやかでグルーヴィーな究極のホワイト・ソウル。
ここまでの冒頭3曲を聴いてもらうだけで、Free Soulとは何かが伝わると思います。

その後も、多幸感が瑞々しいハッピーでスウィンギーなブラジリアン・ジャズ、
ハートウォームでブリージンな胸を焦がすサウダージ・チューン、
甘酸っぱくも切ないメロウ・グルーヴに、琴線に触れるスピリチュアルな哀愁ナンバーまで、盛りだくさん。
ぜひ、この機会に聴いてみてください。

いわゆるキラー・チューンと呼ばれる、魅力と吸引力の強い楽曲が揃っていることもあってか、
『Free Soul meets P-VINE』の選曲をするときに思い起こすことの多かった、
2枚のFree Soulコンピにも触れておきましょう。
それは18年前の秋に編んだ『Free Soul Parade』と『Free Soul Lights』。
つい最近、HMVウェブサイトの依頼で、“無人島に持っていくFree Soul”というテーマで選盤したときにも、
真っ先に思い浮かべたコンピレイションです。
その理由は、この2枚が言ってみれば、僕らが90年代半ばに渋谷・公園通りのDJ Bar Inkstickで行っていた
パーティー“Free Soul Underground”の、かけがえのないドキュメントだからです。
さらに言うならば、その絶頂期の記録。
あの頃の素晴らしいヴァイブは、決して忘れることができません。

僕がFree Soulという言葉から最初に連想する曲、
オデッセイの「Battened Ships」が“Parade”には入っており、
多くの方がFree Soulという言葉から最初に連想するだろう、
ジャクソン・シスターズの「Miracles」が“Lights”には入っています。
心震わせる、まさにFree Soulアンセム。
そして、それぞれの次点となる珠玉の名作群も。
今も久しぶりに聴き直していて、どうしようもなく胸が熱くなってしまいました。
僕はこれからも、ときおり原点に還るように、これらのCDをかみしめ、聴き続けていくと思います。
どこまでも青くさかった20代の自分と対話しながら。

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11月の選盤

伝説のコンピレイションが遂に再始動と話題を呼んでいる、
グルーヴィー&メロウ/ジャジー&スウィンギー/サウダージ&スピリチュアルな
Free Soulシリーズの最新作にしてエヴァーグリーン・ベストとなる、
橋本徹さん選曲のコンピレイション『Free Soul meets P-VINE』
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日本のみならず海外の音楽ファンにも絶大な支持者が数多くいる、90年代東京から世界に発信された
Free Soulムーヴメントの絶頂期のドキュメントと言えるキラー・チューンを満載した、
橋本徹さん選曲のコンピレイション『Free Soul Parade』と『Free Soul Lights』
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橋本徹 (SUBURBIA)
編集者/選曲家/DJ/プロデューサー。
サバービア・ファクトリー主宰。
渋谷・公園通りの「カフェ・アプレミディ」「アプレミディ・セレソン」店主。
『フリー・ソウル』『メロウ・ビーツ』『アプレミディ』『ジャズ・シュプリーム』『音楽のある風景』シリーズなど、
選曲を手がけたコンピCDは240枚を越える。
USENで音楽放送チャンネル「usen for Cafe Apres-midi」を監修・制作。
著書に「Suburbia Suite」「公園通りみぎひだり」「公園通りの午後」「公園通りに吹く風は」「公園通りの春夏秋冬」などがある。
http://apres-midi.biz
http://music.usen.com/channel/d03/

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